政治のことを考えるといつもモヤモヤしてしまう

 

ウーマンラッシュアワー 村本さんのTHE MANZAIのネタのことを時々思い出す。いつもふと思い出してはモヤモヤしてしまうから、今更すぎるけれど、自分なりに感じたことを書いてみようと思う。‬

 

‪村本さんの、普段腫れ物のように扱われている類の時事ネタに対し、間髪入れずに斬り込んで捲したてるあの芸風、批判が目立った反面、日頃から政治的関心が強い人には賞賛されているような印象を受けた。

私は正直賛否のどちら側にも立てない。でもハッとさせられたのは事実だ。

まずこれは常々感じていることなのだが、政治的発言をしただけで思想が偏っているだとか厄介な奴だと煙たがられてしまう世の中の風潮は不自然でしかない。

「政治は小難しい大人達のよく分からない話で、自分とは関係がない」という発言をよく耳にするが、そのような心理状態は独裁を望む権力者の思う壺であり、政治的無関心を続けることにより知らないうちに自分の生活の自由さえ侵食されてしまいかねない。

 

だから村本さんのあのネタは、物議を醸したといえども、地上波で、しかも視聴者に比較的若者が多い番組で放送されたことにより、お茶の間に考えるきっかけを投げかけた点では評価できるんじゃないかと思う。‬


‪ただあれは漫才だったのかと言われたら首を傾げてしまう。‬笑い云々は差し引いて考えるとしても、ニヒリズムを押し出しただけの話題性を狙った表面的な批判のように見受けられなくもない。 

 

‪権力に対しての批判は必要だ。しかし安易に誰かや何かを糾弾したり攻撃するような口調は、私は避けたい。刺激の強い発言や煽るような態度が崇められる雰囲気もある意味危ない。だから手放しに村本さんの芸風を賞賛するのもなんだかしっくりこない。‬
‪でも一つ言えるのは個人の尊厳や人権が危ぶまれるような間違った権力の横行は絶対に止めなければならないし、その為なら多少はセンセーショナルな方法を取らざるを得ないのかもしれないとも思う。

 

私自身このようなことを書きつつ、普段の生活では冷笑されることを恐れて政治的発言を控えたり濁してしまうことがしばしばある。

モヤモヤしてしまうのは世間体を気にして臆病になってしまった自分自身の煮え切らなさに対する思いからくるのかもしれない。

私は結局この話題に対しての正解が分からない。